S&Mシリーズ

就職活動が解禁になり、研究に集中しきれない日々が続いております。

就活ってほんと無駄に長いよね。 経団連がどういう意図で就活解禁を遅めたのかは分からないけれど、結局学生は宙ぶらりんのまま3ヶ月近くもほっとかれることになり、夏休みは消え、内定を貰った喜びもつかの間、気づいたら修論が迫っているという構図は誰も予想できなかったのだろうか? 8月の選考開始までのんびり自己分析してられるほど大学院生は暇ではないというのに。

いや。

実際は「就活が大変で研究している暇なんてない」タイプの院生がわんさか溢れかえっているのかもしれない。少なくとも自分の周りにはたくさんいる。

まあどうにもならないことに不満を言っていても仕方がない。

就活は移動中にゆっくり本を読んで気楽に乗り切りたいところである。

最近は「すべてがFになる」の続編、森博嗣のS&Mシリーズにハマっている。

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

封印再度 (講談社文庫)

封印再度 (講談社文庫)

詩的私的ジャック (講談社文庫)

詩的私的ジャック (講談社文庫)

これでシリーズ5冊目まで読み終えたことになる。 一貫して論理性が高い推理のシーンと、「意味なしジョーク」や恋愛の駆け引きで盛り上がる感情的なシーンが調度良い割合で混ざっていて、読者を飽きさせない。事件は1冊ごとに解決していくが、時間軸はつながっている。主軸となる二人の関係にも少しずつ変化があって、それはそれで事件の解決とは別の面白さがある。

原作厨という程でもないけれど、映像化では森博嗣の持つ言葉遣いの魅力が伝わらないだろう。